MONOQLO (モノクロ) 2015年9月号

最近、テレビCMやネット・雑誌の広告で、「スカルプシャンプー」の名が踊っています。
それだけ、薄毛で悩む人が多いことを物語っていると言えましょう。
ただ、ここで注意を喚起しておきたいことは、スカルプシャンプーがまるで「増毛」「育毛」効果があるような宣伝を各社が打っていることです。
しかし、○○年にわたる研究開発の結果だの、特許成分配合だの、あげくはDNA研究だのといくら喧伝しようが、中身は単なる（１）洗浄成分（２）殺菌成分（３）抗炎症成分の３本柱に、効果不明な薬草やら保湿成分やらを混ぜたものにすぎません。
そもそも、フィナステリドやミノキシジルのような 医師による処方薬ですら、効き目のない人にはまったく効果がなく、微妙なものだからです。
ではシャンプーは何でもいいのか？となると、そうでもありません。
人により、敏感肌の方もいますし、そのような方が肌に合わない強刺激のシャンプーを使い続けるのは、毛根を痛める可能性があるからです。
最低限、地肌に合うものは選んで使用する必要があるでしょう。
そこから先は、好みで選べば良く、値段やブランドなど無関係です。
育毛成分など、風が吹いたら桶屋が儲かるよりも、迂遠かつ間接的な因果関係しかありません。
ですから、別にスカルプの名称がなくても構わないし、極端な話、女性用のシャンプーでも構わないわけです。
頭皮（スカ ルプ）を健康な状態に保つことで、それ以上の毛根の衰退を出来る限り遅らせるのが、スカルプ含めてすべてのシャンプーの主要効果です。
頭皮を正常化しておくことで、シャンプー等のヘアケア用品以外の何か未知の要因が奇跡的に作用した際に、毛根に＋の変異等が起こり毛周期が少しでも正常化に向かうことができるように準備しておくということです。
今月号は、中身に大差がないスカルプシャンプーが世に溢れ、シャンプー選びに困惑している方に、いわばカタログ代わりにしていただこうと企画したものです。
とりあえず、順位づけをしていますが、別に最下位のものでも肌質に合うならば、まったく問題ありません。
他にも、他誌では得られない情報が満載ですので、是非とも ご覧になってみてください。