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包茎手術:術後の経過

当院には、他のクリニックで包茎手術を受けたものの傷跡が目立つとかで来院される患者さまが、たくさんご来院されます。
傷跡の修正の具体例については、「修正手術」のページに詳細を書いていますので、そちらをご覧いただければと思います。
ここでは、術後の経過について、少し詳しく書いてみます。

術後の経過について

傷跡の修正を希望されてご来院される方に、前の病院での術前術後のやり取りをお聞きしていると、ほとんどが広告等で有名なクリニックかネット検索でヒットする泌尿器科クリニックで手術を受けた方ばかりですが、手術手技の稚拙はさておき、術後の指導も不十分であったり、スタッフのマニュアル対応の一点張りであるケースがかなりの頻度で見受けられることに気が付きます。
手術の仕上がり自体は平均レベルであったとしても、術後の指導が不適切であるために術後にトラブルが生じてしまい、その結果、不具合な仕上がりになってしまうというケースも珍しくありません。

術後の状態と過ごし方

基本的に、包茎手術直後はしばらくペニス本体の広域にわたって内出血が持続します。たしかに縫合してあるのは亀頭下をグル
リと1周した線上だけですが、現実にはかなりの余分な包皮を切除した上で縫合しているので、ペニス本体の広い範囲の包皮下でわずかな出血が続いているわけです。
したがって、少なくとも1週間は縫合線上ではなく、ペニス全体をミイラ男のように包帯でグルグル巻きにする必要があります。
これにより、圧迫により止血効果も高まります。
この包帯固定が甘い、包帯交換の指導が不十分であったりすると、ペニス包皮下に血が溜まり瘤のようになります(血腫)。バット状のペニスが、野球のボールのようになることもあります。このようになった場合は、すぐに溜まった血腫を除去すれば何も問題がないのですが、それが遅れると様々な問題が生じてしまいます。
術後の1週間の過ごし方が決定的に重要であるということです。
過剰な広告をしていないから、一般病院(あるいはその系列)だから安心というものでないことは、当院ホームページの「包茎手術とは」でも説明している通りで、単純に手術手技が下手なだけということがほとんどでしょう。
広告やら、無意味な肩書やらに惑わされないで、自分にとってのブラックジャックを見つけようとする姿勢が大切です。