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包茎手術専門医 ドクターズカルテ ~ Vol.17

今回の患者さまは、40代男性(未婚)の方です。

1)診察結果

かんとん包茎

2)手術を決断するに至った経緯
いつも、亀頭周りや皮膚の先に痒みやポツポツした湿疹みたいのができるなどの問題があり、そのたびに泌尿器科に通う必要がありました。先日、違う病院にかかると医師から、包茎手術を勧められました。
普通の泌尿器科なので、手術をするならば保険は効かないけど包茎手術の専門の病院でやった方が傷跡もきれいになると思うと医師の方にアドバイスされ、ネットで色々調べてこちらに決めました。

3)手術経過
切除部位の包皮に軽度の炎症が認められた。
軽度のかんとんであったため、仮性包茎に準じた手順にて完了した。

4)喜びのお便り
手術してもうすぐ1年になります。
おかげさまで、手術後の傷もきれいに治り、顔を近づけて眺めても手術したかどうかわからない位自然です。
最初は、少し包茎が恥ずかしい意識はあったけれど手術してまで治す気はありませんでした。
泌尿器科での診断がきっかけで手術に踏み切りましたが、
結果的に手術を受けて本当に良かったと思っています。

いつもむけているので、ペニスの変なにおいもなくなり、なによりいつも繰り返していたペニスの皮膚のトラブルがまったくなくなりました。本当にありがとうございました。

ドクターズブログ「陰部のかゆみ」

包茎の人は陰部が痒くなりやすい傾向にあります。よくズボンの上から、股間を触る人を見かけますね。大概は、包皮の被った亀頭およびその周辺に痒みを感じるのですが、中には陰股部から肛門にかけて痒みを覚える人がいます。
後者のケースは、ケジラミを疑うのがよいでしょう。

ケジラミは、吸血性の昆虫であるケジラミが引き起こす性感染症です。もっとも、性感染症といっても淋病など他の性感染症と異なり精液や唾液経由での感染ではなく、性交渉中の陰部の触れ合いの際にケジラミが直接パートナーの陰毛に移動することによる特殊な感染経路です。

治療法は、陰部の徹底した剃毛か、または薬剤による方法があります。
薬剤は、スミスリンパウダーやスミスリンシャンプーなどが市販されています。
ケジラミは体長が約1㎜で、拡大鏡などを使えば、陰毛基部の褐色がかった白色物をピアンセットなどで突っつくと脚を動かすので確認できます。
数匹程度でも激しい痒みを覚えるのが普通です。

自分で確認できない場合は、早めに最寄りの病院の皮膚科、性病科を受診する必要があります。