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ドクターズブログ「真夏の手術」

梅雨入りですが、梅雨が明けたら夏本番です。包茎特有の症状(反復する亀頭・皮膚の炎症、包皮内残尿と細菌分解による強い異臭など)に悩まされている方には、耐え難いシーズンの到来でしょう。たまに、手術は夏場よりも、涼しくなった秋以降の方が良いのかとの質問を受けることがありますが、季節はまったく関係ありません。我々は常に常在細菌と共に暮らしているのであり、たとえ冬場であっても消毒を怠れば感染してしまうケースはあります。
病院からの注意事項を守ってさえいれば何も問題はないということです。

そもそも夏場の手術に感染リスクが高いというならば、常夏の南国の人々はどうなるのだ?ということになります。包茎手術は、翌日から通勤通学はもちろん、走ったりなどの日常生活もほぼ無制限ですが、温泉や海水浴の予定のある方、サッカー、野球などの激しい競技スポーツを予定の方は、10日間位の余裕をもって手術計画を立てる必要があります。

どこのクリニックもいきなり希望日に手術ができるところは、ほとんどないでしょう。ですから、カウンセリングは日程から逆算して、さらに余裕を持って受けるようにしてください。安易にキャンペーンや半額以下の不自然な料金(そのくせ過剰なまでのWEB広告)に惑わされず、慎重にクリニックを選ぶならば、きっと満足と自信を得ることができます。

勇気ある一歩が、より豊かな人生への一歩にもつながることを期待しています。

ドクターズブログ「真性包茎の人へ」

真性包茎は、手術の絶対適応といわれます。
もちろん、生命にかかわるわけでもなければ、子供を作れないわけでもありません。
しかしながら、包皮内に尿が溜まりやすく、包皮炎その他の炎症性疾患に悩まされるリスクが飛躍的に増大してしまうという問題があります。

まれに、亀頭を覆っている包皮のところどころにコリコリした膨らみが見られるケースがあります。
これは包皮結石とよばれるもので、剥きだして排出できない状態の場合は、包茎手術に伴って除去すべきです。
放置した事が原因で、包皮炎が慢性化する可能性があります。

さらに結石が増加すると、場合により排尿困難に至ることすら稀にあります。
真性包茎の人は、何らかの症状を覚えた場合は、先ずは早めに診察だけでも受けるようにしましょう。

ドクターズブログ「陰部のかゆみ」

包茎の人は陰部が痒くなりやすい傾向にあります。よくズボンの上から、股間を触る人を見かけますね。大概は、包皮の被った亀頭およびその周辺に痒みを感じるのですが、中には陰股部から肛門にかけて痒みを覚える人がいます。
後者のケースは、ケジラミを疑うのがよいでしょう。

ケジラミは、吸血性の昆虫であるケジラミが引き起こす性感染症です。もっとも、性感染症といっても淋病など他の性感染症と異なり精液や唾液経由での感染ではなく、性交渉中の陰部の触れ合いの際にケジラミが直接パートナーの陰毛に移動することによる特殊な感染経路です。

治療法は、陰部の徹底した剃毛か、または薬剤による方法があります。
薬剤は、スミスリンパウダーやスミスリンシャンプーなどが市販されています。
ケジラミは体長が約1㎜で、拡大鏡などを使えば、陰毛基部の褐色がかった白色物をピアンセットなどで突っつくと脚を動かすので確認できます。
数匹程度でも激しい痒みを覚えるのが普通です。

自分で確認できない場合は、早めに最寄りの病院の皮膚科、性病科を受診する必要があります。

ドクターズブログ「包茎手術雑感」

最近の若い男子は草食系が増えたなどと言われます。
「草食系」という言葉とイメージから、性欲があまりない若者が増えたように捉える風潮までありますが、果たしてそうなのでしょうか。
昔に比べてオシャレで清潔感に溢れた若者が増えました。中性的な男性の魅力が社会全体に定着したのも事実です。
しかし、中性的であることと、女性に興味がない・性欲が旺盛でないということとはイコールではありません。

社会構造の変化や、家族観の変容に伴う恋愛観・結婚観の変化と相俟って、昭和世代の人たちが誤解しているだけの気がします。
どのように恋愛観が変容しようとも、何十万年のレベルで環境に適応変化していく進化論の視点からみれば、種の存続にもっとも重要な生殖本能がたかだか百年にも満たない間に減弱するはずがないということです。

昭和時代と比べるならば、避妊の失敗やら面倒くさい恋愛関係にエネルギーを浪費するくらいならば、バーチャルで済まそうという人が増えたこと位のものでしょう。

職場に異性がいなくても、今の時代はその気になれば、いくらでも出会いのチャンスは見つかります。
それに、バーチャルで夢見るようなシチュエーション、女性にいつ遭遇するとも限りません。
むしろ、そういう出会いは、思いがけないタイミングで訪れるものです。

そんな時に、もし包茎であるがゆえに絶好の機会をみすみす逃してしまったとすれば、こんなにもったいないことはありません。
これは異性との出会いにかぎった話ではありませんが、人生のチャンスというものはそうそう訪れるものでもありません。
もしも出会いが来てからで良いと考えているならば、野球で言うならば見逃し三振のパターンに陥っていると言えるでしょう。
包茎は悪でありませんが、手術を行なう事は間違いなくメリットがたくさんあります。

包茎であることにコンプレックス・悩みがあるのならば、まずは症状や仕上がりについて、カウンセリングを受けてみることをお勧めします。

ドクターズブログ「術後ケアのポイント」

包茎手術は殊更に連休などを取らなくても大丈夫な日帰り手術です。
とはいえ、注意事項を守らないと、場合によっては再手術が必要になることもあります。
数日間は禁酒することや10日間程度の激しいスポーツを控えることなどは大抵のクリニックで指導されます。

しかし、一番重要なのは陰茎全体をしっかりと包帯で巻くことです。
中で出血しているのは縫合線上だけではなく、かなりの広い帯状の範囲です。
包帯が緩いと血が溜まったまま固まってしまい血種が形成されてしまいます。
こうなると、ペニスが野球のボール状になり激痛が生じます。
これを防止するのが、包帯で陰茎全体を”しっかり”巻く目的です。

もう一つ重要なのは、包帯交換するときに縫合している糸を剥がさないことです。
乾いたまま包帯をほどこうとすると、大概は縫合糸が血液で包帯にくっついてしまっているため一緒に剥がしてしまいます。
コツは、石鹸で包帯の上からぬるま湯で丁寧に洗い、それからゆっくり包帯をほどくことです。
ペニス表皮や縫合糸と包帯とが分離しやすくなります。

2週間を過ぎると、お風呂に入浴しているときなどに、よくマッサージをするのもお勧めです。

皮下組織および皮膚が早く馴染みます。
参考にしてみてください。

吉祥寺ビューティークリニックでは、術後のケアに関してもアドバイスを行っており、多くの患者様にご好評いただいております。
一部の患者様からいただいたお声をサイトにてご紹介しておりますので、宜しければご覧下さいませ。

ドクターズブログ「包茎の日常ケア」

包茎は、理想論的には手術をするのがよいのかもしれません。

ただ、様々な理由ですぐには手術はできないことと思います。
そこで、包茎の人はどのようなことを日常気をつければよいかをアドバイスしたいと
思います。

真性、かんとんの方は、包皮を剥くことができませんが、お風呂に入った時などはで
きる範囲で中まで洗うようにしましょう。
洗っている時だけでなく、湯船に浸かっているいるときなども、包皮を滑らす要領で
スライドさせるとよいです。
これは、亀頭の皮膚に刺激を与えるだけでなく、軽度の癒着が生じている場合にも

プラスに作用します。
なるべく包皮を伸展させる、皮を左右上下に引き延ばす気持ちで行うとよいでしょう。
仮性の方は、ズボンでいえば裾が長くて引きずっているだけで、他は剥けた人と何も
違いはありません。

剥いた瞬間に戻ってもよいから、なるべく剥く習慣をつけることです。
そして、亀頭と下着との接触に違和感がなくなるのを目標にしましょう。
お風呂では、剥いてしっかり洗う事が必要なのは、言うまでもありません。
どうせ手術するんだしという考えは間違いです。

ドクターズブログ「包茎手術後の感覚」

包茎のカウンセリングを通じて。一番よく耳にするのが、包茎手術後の様々な不安です。
当院の修正手術ページにあるようなケースは論外として、適切な包茎手術を受けた場合、
術後の性交渉時の感覚はどのような感じになるのでしょう。

ここで1つ自問してみてください。

あなたは、セックスの時に余った包皮により何らかの快感を得ていると思いますか。

真性包茎やかんとん包茎でかぶったままの状態で性行為をしている方だとわかりにくいかもしれません。

でも、仮性包茎の方なら、包皮が余っていることでの快感のメリットなど何もないことに思い当たるはずです。
それどころか、むしろ余った包皮が原因で、行為中、行為後に様々なかたちでの痒みや痛み等の不快感を感じているはずです。

ある意味、ペニスが常に包皮が被ったままの状態ではない仮性包茎の人こそ、もし手術の前後で快感に変化あるならば、それが一番敏感にわかる立場にあると言えるでしょう。

少し考えればわかることですが、そもそも術後の快感が損なわれるなら、割礼などの習慣で幼少時に強制的に手術されるのでもない限り、自ら進んでお金を払ってまで誰も包茎手術などしないでしょう。
それに、もしわずかでも性感が損なわれるというならば、紀元前にまで遡る割礼の習慣のある国々の人たちは全員、性の快感を一部損なわれて生きているなどというあり得ない結論に行き着きます。

徴兵制のある近隣のアジア諸国などでは、多くが衛生的な側面から、包茎手術を受けるよう奨励されているようです。

確かに、包茎は放置したからといって別段、生命や健康に重大な影響を及ぼすものではありません。

ただ、もしも手術をするかどうかで迷っておられるなら、当サイトにあるドクターズカルテをお読みになってみてください。
そして、紹介している患者さまが語っている悩み、コンプレックス、苦しみ、苦労などを読まれて、自分と同じような方が見つかったならば、ぜひとも参考にしていただければと思います。

ドクターズブログ「早漏について」

一般に
(1)膣内射精潜時(膣内にペニスを挿入してから射精までの時間)が短い
(2)射精を自分の意志でコントロールできない
(3)本人もしくはパートナーが精神的に苦痛を感じている
の3つのいずれかに該当するとき、早漏と考えられます。

しかしながら、オーガズムのメカニズムには、様々な心身のファクターが影響しており、同じ個人でもその時々で異なります。
ですから、決して単純に薬で治るようなものではありません。
ちょうど、薬で人の性格の本質部分は変えられないのと同じです。
リドカインなどの表面麻酔クリームを処方されている方がありますが、性行為の本来の喜び、愛の営みとしての側面をまったく無視した愚かな治療としか言いようがありません。
また、抗うつ薬の開発から生まれたダポキセチン含有のポゼットなどの安易な服用にも疑問があります。
むしろ、生理的、神経学的な副作用の方をはるかに心配するべきでしょう。

世の中には、イキたくてもイケない「遅漏」で悩む人もたくさんいるのです。
彼らにとっては、早漏はむしろ憧れです。
ペニスを挿入することだけが、セックスではありません。
自分の性欲のはけ口のようなセックスでは、何時間持続しても、相手の女性に喜びはありません。
行為の後には、疲労と虚無感が残るだけの話です。
15分、20分は持続して欲しいという女性へのアンケート結果もありますが、それの意味しているのは、15分間勃起状態を持続したままピストン運動して欲しいという意味ではありません。
誰しも映像や小説で興奮した経験があるはずです。
ペニスを挿入どころか、洋服すら着たままの状態なのに、どうしてあれだけの興奮と悦びが得られるのでしょう。
興奮するのも、イクのも、頭の中でのできごとです。
ここに解決の鍵が潜んでいます。

早漏に悩む方は、医師や病院、クリニックに助けを求める前に、まずは本当のエクスタシーを探る必要があります。
そして、何かアイデアが見つかれば、それをパートナーと実践してみることです。
繰り返しになりますが、女性が絶頂を感じるのは、延々と続くピストン運動ではありません。
女性が本当にパートナーに望んでいるのは、愛の冒険、脳内ファンタジーです。
物理的な刺激は補助に過ぎず、萎えたなら指でもよいのです。

愛のファンタジーの中で、ペニスの果たす役割は道具に過ぎません。
亀頭にヒアルロン酸を注入するのはそれなりに効果はありますが、それはセックスの営みをドラマ・演劇と捉えるならば、あくまでも俳優や小道具を引き立てる以上のものではありません。
どんなに豪華なセット、どんなに素敵な俳優が演じても、肝心のストーリーが陳腐だと何の感動も覚えません。
そもそも、ピストン運動による摩擦刺激だけなら、電動ドリルに敵う男などこの世にいませんから。

早くイクならば、何度もイケばよいのです。
イッた後、回復するのに時間がかかるのを気にしているならば、それこそ女性の本当の悦びが理解できていないということです。
道具など一切使わなくとも、レズビアンの女性はお互いに最高のオーガズムに到達できます。
これらをヒントに、素晴らしい関係を築いていかれますことを祈っています。