包茎の人は陰部が痒くなりやすい傾向にあります。よくズボンの上から、股間を触る人を見かけますね。大概は、包皮の被った亀頭およびその周辺に痒みを感じるのですが、中には陰股部から肛門にかけて痒みを覚える人がいます。
後者のケースは、ケジラミを疑うのがよいでしょう。
ケジラミは、吸血性の昆虫であるケジラミが引き起こす性感染症です。もっとも、性感染症といっても淋病など他の性感染症と異なり精液や唾液経由での感染ではなく、性交渉中の陰部の触れ合いの際にケジラミが直接パートナーの陰毛に移動することによる特殊な感染経路です。
治療法は、陰部の徹底した剃毛か、または薬剤による方法があります。
薬剤は、スミスリンパウダーやスミスリンシャンプーなどが市販されています。
ケジラミは体長が約1㎜で、拡大鏡などを使えば、陰毛基部の褐色がかった白色物をピアンセットなどで突っつくと脚を動かすので確認できます。
数匹程度でも激しい痒みを覚えるのが普通です。
自分で確認できない場合は、早めに最寄りの病院の皮膚科、性病科を受診する必要があります。