包茎手術事情（１）

亀頭が完全に覆われている包茎は、衛生的には手術のメリットが計り知れないと言えるでしょう。
亀頭炎などの感染症のリスクも明らかに軽減します。
殊に、かんとん包茎や、平常時に陰茎がほとんど身体の中に埋もれているタイプは、生死や寿命に影響する訳ではありませんが積極的に手術は勧められます。
なぜなら、そのままの状態で人生を過して行くとなると、感染症のリスクが格段に高まるだけでなく、包皮炎などの合併症リスクも飛躍的に増大するからです。

包茎手術は、西欧圏では主に宗教的理由から広く行われており、アメリカでは８０％近くの男性が、カナダ、オーストラリアでもおよそ2人に１人は包茎手術を受けています。
また、隣国のように徴兵制のある国家でも、衛生的な見地から大多数の男性が包茎手術を経験しています。
亀頭の半分以上が露出している（軽度ないしは境界性の）仮性包茎ならば、あえて科学的な根拠もない怪しげな包茎矯正グッズなどに散財しなくても、常時剥きぐせをつけることで、ほぼ平 常時も露出するようになることも期待できます。
しかしながら、亀頭をすっぽり覆い隠した状態の包茎が、外科的な方法にもよらずに剥けるなどということは、常識で考えてもありえないことはわかるでしょう。

未成年者の包茎手術　親の承諾

包茎手術については、未成年の場合は必ず親権者の同意書が必要になります。
20歳以下の未成年の場合は、法律上は親の身上監護下にありますので、包茎手術を受ける受けないの判断に際し、親の同意が不可欠だからです。
現実的には、判断能力など個人差があるものですし、また20歳の誕生日前日の未成年が翌日になると突然分別が備わる道理もなく、これはあくまでも日本の法律上の必要性です。
もっとも広告メディアなどで過剰ともいえる宣伝を行っている包茎クリニックの中には、激安の費用を掲載しておきながら、実際にカウンセリングを受けると不要なオプションを半強制的に勧められて、結果的に０が１つ余分につく程の高額な費用の手術を強要される被害が後を絶たないことを考えるならば、成人したとは言っても未だ社会人経験もない学生の方などは、同意書こそ不要ですが、やはり親とはよく相談してから決めた方がよいでしょう。
特に、過度の安い料金を広告しているクリニックを考えている方は、なぜ格安のクリニックを選ぶのか、よく自問自答した方がよいでしょう。

インターネットで記事を読んでいるときに、サイトの上部や両端に表示される広告や、雑誌の広告には莫大な費用がかかります。普通に考えるならば、広告を出しているクリニックは、出していないクリニックよりも数倍以上の価格設定にしない限りは、経営が成り立たないはずです。ヤフーや楽天のような大企業ではないのですから。
莫大な広告費用をかけて「激安価格」を謳い、挙句このような激安価格は企業努力のゆえであるかのような論法を用いているクリニックなど、実際に行くと決してこの料金だけで手術できそうにないことは、少し考えれば小学生でも気づくカラクリではないでしょうか。
一生に一度の手術なのですから、ある意味、家や車を買うのと同じくらいに、クリニック選びは慎重にされたいものです。風邪や虫歯で、最寄りの診療所にかかるのとは訳が違うのですから。