MONOQLO (モノクロ) 2012年 09月号|メディア情報

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MONOQLO (モノクロ) 2012年 09月号

先般、MONOQLO (モノクロ) 2012年 09月号の取材を受けた。もうすでに、書店・コンビニの店頭に並んでいるはずである。




わたしが、辛口コメントしたのは、メンズケア用品の数々である。
日焼け止めの効果や、日常のお肌のお手入れは、是非とも参考にして頂きたい。
さて、誌面ではスペース上、限界があり伝え切れなかった内容もあるので、いくつか補足したいと思う。

今回は、育毛シャンプーについて。

スカルプDの発売以来、各社育毛系シャンプーをラインナップし、百花繚乱を呈している。
別にブームに水を注すつもりはないが、医学者として、誤った迷信だけは除去しておきたい。
この世に確実な“発毛剤”など、現在のところは、存在しない。
そんなモノがあれば、とっくにこの世から薄毛で悩む男性が根絶しているはずである。

医薬品もあるにはあるが(医師の処方が必要)、これも高血圧の治療の中で偶然に増毛が観察されて許認可を受けたミノキシジルや、前立腺肥大の治療でこれまた偶然に効果が観察されたフィナステリド(製品名プロペシア)の2つがあるのみである。
日本では、ミノキシジルの代わりに、同じ血管拡張作用のフロジンが医薬品許認可を受けている。
しかし、これらとて、けっして裸地を森林に変える力がある訳ではなく、むしろ森林がどんどん枯れて裸地になっていくのを食い止める効果が“期待できる”だけである。

許認可というのは、期待できるということに認可を与えているのであり、発毛、すなわち抜けてしまった毛根から再び毛が再生することに認可を与えた訳ではないことに留意したい。

医薬品ですら、以上述べたような実情なのである。
ましてや、育毛シャンプーをや!ということである。
じゃあ莫大な広告費用を投じてCMやインターネット、雑誌などで盛んに商品アピールを続ける育毛シャンプーって、中身は何なの!?ということになるが、これが実のところ何十年も前から有名無名のシャンプーに配合されていたものばかりなのである。(無害無益の物質の性状あるいは分子構造の一部を換えただけで“新成分配合”などと謳うのは言語道断である。)

具体的に、育毛シャンプーに配合されているものの中、養毛・育毛効果があるといわれているものをあげると以下のようなものである。
(1)ビタミンA,B,C,D,E,K
(2)ホルモン系(エストラジオールなど)
(3)アミノ酸とその誘導体
(4)生薬など漢方成分(朝鮮にんじん、にんにく、しそ科植物など無限にある)
(5)無機質(イオウ、無機リンなど)
なんと平凡なものばかり!!
ただ、裏の成分表示を見ても、上のような一般名で書いてないので、よほど薬理学の知識のある方でないと、どういう物質なのかわからないだろう。
わからないから、何かすごいものなんだ!と錯覚してしまう。
(例) パンテノール(D-パントテニルアルコール)→これは何ということはない、単なるビタミンBの誘導体である。
上の(1)から(5)も全部入っている訳ではなく、どれかがちょこっと入っているだけである。
大半は、普通のシャンプー成分である。
界面活性剤や石鹸成分、皮脂の取りすぎ予防のオリーブ油やラノリン、ふけ・かゆみ防止の金属塩やピロクトンオラミンなどの殺菌成分など。
中には、さんざん育毛シャンプーと喧伝しておきながら、主要成分に殺菌成分のピロクトンオラミンを挙げている商品もある・・・。
(正直な点は良いのだが)殺菌成分を育毛シャンプーの主要成分に挙げるなど、風が吹いたら桶屋が儲かると同じくらいの、育毛効果とはかけ離れた因果関係である。
この育毛関連マーケットは非常に巨大であり、育毛シャンプーはまだ宝くじで良いのだが、明らかに非常識なものもある。
洗髪用のブラシである。
中には、電動ブラシなどという狂気じみた商品まである。
手がかぶれるからと食器洗いを代行する食器洗浄乾燥機なら、まだ意味がないでもないが、髪をあらうのにブラシを使うだの異常である。
無害無益にとどまらず、ブラシの硬さ次第では有害無益にすら転じうる。
頭皮の血行を良くし、毛乳頭を刺激したいのならば、自分の手指の腹で優しく地肌をシャンプーしながら揉むことである。
やり過ぎなければ、これに勝る洗髪方法はない。このまま行くと、そのうちに間抜けた企業が、食器乾燥機のメカニズムを応用したヘルメット型の『洗髪乾燥機』なるものまで開発しそうである。

わたしが関与した記事以外にも、さまざまな世の中にあふれる商品を客観的に検証した記事が満載で、是非とも一読していただきたい。
何を買うべきなのか?どれを買えばいいのか?・・・、モノが飽和して破裂寸前の社会で暮らす現代人にとって、雑誌MONOQLO (モノクロ)は、良き羅針盤になっているのではないだろうか。



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