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ドクターズブログ「かんとん包茎」

今回は、かんとん包茎を取り上げてみたいと思います。
かんとん包茎は勃起していない時は亀頭を露出することができますが、勃起した状態では剥くことができません。子供のタートルセーターを無理やり着ようとしても、頭が出せない感じです。かんとん包茎には、他のタイプの包茎とは異なる特有の問題があります。それは、ペニスは大きくなったり小さくなったりするため、剥いた状態で勃起してしまった時にトラブルに見舞われてしまうというものです。

先の譬え話で言うならば、タートルセーターを着ていた子供が突然大人になるのと同じで、首が絞扼されて大変なことになります。亀頭と締め付け部位との間の帯状のエリアにリンパが溜まってしまい、エリマキトカゲのように腫れ上がり、絞扼部位は出血潰瘍に陥り緊急での手術が必要になります。

カントンの度合いがなまじ中間レベルだと、剥かない状態で性行為を始めても行為の最中に自然に剥けてしまい上記症状に発展する例もあります。ですから、かんとん包茎の方が手術しないで生活していると、ある意味、真性包茎の方よりも日常でのリスクは高いと言えます。

手術の場合は、この締め付けるベルト状の部分は絶対に切除しなければならず、そのうえで縫合ラインを亀頭直下に綺麗に仕上げるというのは単純な仮性包茎手術と比べても、遥かに高度の技術と豊富な経験が要求されます。そのため、当院には他院でかんとん包茎の手術を受けたのだけれど勃起時の締め付けが治らないといったご相談で、修正手術の希望でご来院される方もいらっしゃいます。

これから手術を考えている方だけではなく、修正ができるか知りたい方もお気軽にご相談ください。